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マタイ受難曲。
最近なんだか、音楽的に充実してます。
今日はバッハのマタイ受難曲を聴きに言ってきました。 マタイだマタイだマタイだマタイだ。 みーはー丸出し。 いやいや。 マタイはいいですよ。 指揮者はミシェル・コルボ。 スイスが誇る合唱指揮者です。 非常に繊細で優美で、かつあたたかい演奏を心がける人。 モンテヴェルディの紹介なんかに力を尽くした人かな。 彼の1972年のフォーレのレクイエムの録音は、名盤中の名盤でしょう。 で、今日の演奏。 すっばらしかった!!!! もう、絶句。 さすがはローザンヌ室内管弦楽団と合唱団。 合奏と合唱の絶妙なバランス。 練りに練り上げられたハーモニー。 カウンターテナーがよかったよなー。 ペトロの否認の後の、”Erbarme dich"なんてもう美しすぎる。 エヴァンゲリストも好みの歌い方をしていて、評価高し。 微妙にスタミナ不足っぽかったけど…… でもでも何よりもよかったのは合唱によるコラール。 受難曲のエッセンスともいっても過言でないコラールですが。 それが本当に大切にされていて、もう… 色々と細かい気遣いも面白かったです。 大概バッハの受難曲では、出番の多い福音史家とイエスが並んで歌います。 しかし、イエスはユダと並んで、福音史家は合唱団と一緒の場所にいました。 察するに、イエスやユダは語られる物語の中の人物であり、この物語の語り手である福音史家は、読み手である我々=合唱団員と同一の時系列に並んでいる、ということを強調したかったのでしょうか? ちょっと気になったことでした。 ミシェル・コルボ、このステージがひょっとして最後の来日かもしれません。 一昨年の病気の後、自分の音楽生活をまとめにかかっているとのこと。 残念です… もし次に来日が実現したら、絶対聴きに行きます。 今日の3時間半の演奏は、本当に忘れがたいものであったと思います。 そうそう。 いろいろな人がいらっしゃっていました。 高校のころの恩師、S先生とその奥様。 合唱連盟の理事をしてらっしゃる、S先生のお父様。 某小林先生に、京都混声の蔵田先生。 そういや京混、今年ロ短調やるのか…
by vanitas-vanitatum
| 2005-02-17 00:21
| 音楽
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