I would prefer not to
by vanitas-vanitatum
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
カテゴリ
全体
よしなしごと
音楽

VW
未分類
以前の記事
2011年 08月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 01月
2010年 11月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 05月
2008年 03月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
フォロー中のブログ
リンク
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


甘いもの。

体が甘いものを渇望していました。
そんなわけで芦屋のスタジオ・ベリーニに行ってみましたが…
喫茶はやっておりませんとの案内書きが。ノーーー。

そんなわけでダニエル行ってきました。
ダニエルのゆるゆるとしたブランマンジェは
個人的には絶品だと思っているのですが、
季節ものの栗のブランマンジェに手を出してみました。

…あかん、幸せや。

やっぱ甘いものはよいです。
[PR]
# by vanitas-vanitatum | 2007-11-04 20:34 | よしなしごと

お買い上げ。

京都いってきました。
このところ一週間以上ずっと
風邪がなおらんきてええ加減ストレスが!!
ってな感じでいても立てもいられへんかった感があります。
まぁおきまりにカラオケいったり飲んだりしてたわけなんですけども。
あれっすね、カラオケは調子悪かったですね。
まだまだ喉痛いし。
んで、御池の「ノスタルジア」ってバーに行ってきました。
前からちょっと気になっててんけど、なかなかよかった。

ほんでもってお買い物。
前からほしいなって思ってたのは、ショット用のグラス。
そんなわけで京都文化博物館前のCOMでお買い上げしてきました。
古い家具がメインの店だけども、
食器の類はどれもふだんづかいできそうな、気軽なものばかりです。

昭和10年代のグラス買って来ました。
いい感じに水色なのです。

b0046114_20123367.jpg


同じく京都のpost coitsuで呑んで以来はまってるお酒で、
リモンチェッロというリキュールがあるのですが。
これを入れるとまたなかなかよい感じ。

b0046114_2013655.jpg


よいでしょうよいでしょう。
ご満悦なのです
[PR]
# by vanitas-vanitatum | 2007-10-21 20:14 | よしなしごと

久々の更新ですが。

景気の悪い話をひとつ。
風引いて寝込んでいます。
せっかくの手付かずだった土日をずっと引きこもって暮らしてます。
金曜日かえって熱計ったら38度超えてて暗澹足る気持ちになったのですが。
本を読む気力すらわきません。
外に出たのなんて、飯買いにコンビニに行ったときぐらいです。
あああ秋物の服かってスニーカーかって仕事靴新調して。
本棚かって部屋の整理着手してさわやかな秋を迎える計画が…

憂鬱です。

憂鬱ってなもんどころの話じゃないです。


まだまだのどがひりひりするし。


もうやだ~~~~。
[PR]
# by vanitas-vanitatum | 2007-10-14 22:24 | よしなしごと

エレンディラ。

今週はあんま本読みませんでした。
電車の中では寝てばっか、
家に帰ったら「イリヤの空、UFOの夏」。
(非常にうっつーなラノベでした。)
ほんでもってAir見てました。
当初は何この頭悪そうな女の子って感じで
観鈴を見ていましたが、…あれですね。
さすが10年近くもヲタの涙を
搾り出し続けてきた作品です。

泣けました。

いやさすがに肉体的反応として泣きはしませんが。
こうも的確にツボをつかれちゃぁかないません。

あぁでも、新潮にのってた東と桜坂の「キャラクターズ」には目を通しました。それにしても肩肘張ってるなぁ…いや肩肘張ってるっていうパフォーマンスなのか。「肩肘張っている」のが誠実であるための条件みたいに捉えている可能性も否定できないなぁ。ともあれ自分の立ち居地を俯瞰した上で、それを超克するための小説を書く困難さっていうものは非常によくわかりました。

手作りプリン「とあっせ」のプリン食べてきました。
目玉の「芦屋プリン」がなかったので、
「蜂蜜プリン」をお買い上げ。
なんてか値段が素敵に「芦屋」な感じ。
食ってみた。
ふわりとさらりととけてった。
これはもう…
プリンのあのまったりとした味わいも残しつつ、
それでいてこの口解けのさわやかさ。
卵が。ミルクが。もうこれは…

幸せでした。

「蜂蜜プリン」だからカラメルソースではなくて、
「百花」というブレンドの蜂蜜をかけて食べるのでした。
今度はシフォンケーキも買ってみよう。
あぁでも生クリーム用意するのめんどくせぇ…

日曜日、蜷川の「エレンディラ」を見てきました。もう演劇なんて見るの2,3年ぶりなものでどきどきしてました。さて…正直結構厳しいものがありました。僕はマルケス好きという理由だけで見に行ったので、ほとんど同人誌的な感性での物語の扱い方が正直ついていけませんでした。キーワードをちょっとかくと。

「翼」「愛」「永遠」「封印された力」etcetc。

おいおい。
「エレンディラ」以外にも「大きな翼のある、ひどく年取った男」からもエピソードを拝借していたようなのですが…思わずふきそうになりました。

翼人かよ。

エンディングの感動的なはずのシーンでのあのウリセスの必死な羽ばたき具合はなぁ…ちいとも天使だかなんだかの末裔にはみえやしません。てか原作そんな設定ないし。マルケスに感動を求めるとしたらもっと別な形にでしょ。何が永遠を共有するだって。いや僕だって原作至上主義者というわけではないのですが…あまりにもあまりに…なんか中川晃教にスポットを当てるためにむちゃくちゃな切った貼ったを繰り返した感が。そうそう。中川にええかっこさせるために無駄なエピソードを追加しまくった結果、物語がだぶついて時間もめっちゃ長くなってしまっていました。4時間。

いやいや、何とかよかったを探さないと¥12,600をどぶに捨てたような気になってしまいます。これはまずい。よいところももちろんありました。

幕が上がる前のよくわからん光る物体、赤い金魚、挙句の果てにバスタブが宙を舞う。エレンディラが春をひさぐテントの周りはさながらサーカスのごとく大道芸人が集まり芸をする。無情なエレンディラのおばあちゃんは眠ったまま!過去のありえないエピソードを大声で話す。(このあたり柄谷行人の「意味という病」読んでるとにやりとしてしまう。)

なんともいえない悪夢のようなグロテスクでそれでいて滑稽な演出。それこそ見に来たかったものなんですよそれこそ!!ずっとずっとこんな感じの演出を続けてくれればよかったのに。
[PR]
# by vanitas-vanitatum | 2007-09-17 21:49 | よしなしごと

ふぅ。




明日がかならずやってくるって事実に疲れてます。
[PR]
# by vanitas-vanitatum | 2007-09-11 21:37 | よしなしごと

最近。

読書録をそろそろ。
GRANTAをちょくちょく読み始めている。
Monica Aliの"The Dinner with Dr. Azad"とりあえず読了。
正直あまり面白くなかった。何で選ばれたんだろう。
英語の文章で、微妙な表現とか言い回しだとかを
感じ取る力が、あるいは僕には不足しているのかもしれない。
でも何とはなしに作者が念頭に置いたテーマ、
(フェミニズムだとかポストコロニアリズムだとか…)
それら透けて見えすぎる様に感じ、そこらあたりに興をそがれた。
とはいいながらも冒頭の"Tattoo lady"の
なんともいえない存在感は最後までついて回る。
彼女の存在を最初に持ってきたことで、
何か作品全体の「様式」が少し揺さぶられ、
多少なりとも「味のある」短編に
仕立てあがっているのかもしれない。
きちんと英語の文章が読める人が読めば、
もっとこの小説にも面白みを見出せるんだろうなぁ…

さて。立て続けにアニメを見てしまった。
新しいパソコンを買ったのですよ、えぇ。
今までのパソコンは音でない、DVD見れないで、
何のためにおいてあったのか
いまいちわからんような代物だったのですが。
いや、最近のパソコンはええのぉ。
とりあえずハルヒ(地元ネタでうれしい)→
デモンベイン(ネクロノミコンの萌えキャラ化に吹いた)
→ローゼンメイデン(ハンス・ベルメール好きです)、てな感じに駆け足で。
ヲタ化は深く、着実に進行しとります。
誰か助けてください!!

そんな中、柄谷行人「意味という病」読了。
柄谷自身も述べているように、ここに収められた評論は、
基本的に冒頭の「マクベス論」のバリエーションとなっている。
そして「マクベス論」はこの評論集の白眉だとは思う。
柄谷の思考の形は、ある種の強靭な意志の骨ぐみに支えられている。
もうへへぇぇって感じです。
個人的にふと思ったことがひとつ…あまり批評を読まない人間なので、
こういう比較をすることで赤っ恥をさらしてしまうかもしれないが、
柄谷と内田樹の方法論には、非常に似通ったものを感じた。
なんてことを考えているうちに「ユダヤ文化論」にて
内田が小林秀雄賞受賞とのこと。

ほんでもって、ポール・オースター「シティ・オブ・グラス」と「鍵のかかった部屋」。
友人が一人、熱狂的にオースターを支持しているが、まぁ確かに面白い。
ただあまりに実存という問題を、
明示的な文章のうちにさらしてしまっているのが、なんだかなぁ…
僕は彼と同時代の作家なら、ミルハウザーのほうが好きです。

そして昨日、思わぬ収穫を得ました。
「ヘビトンボの季節に自殺した5人姉妹」っていう小説。
存在自体は前々から知っていたし、
ソフィア・コッポラが映画化してるっていうのも知ってたけど、
あまりにあまりな雰囲気に敬遠していたわけなのだが、いやいやなかなかに。
基本的に一人称の語りで物語りは進んでゆくわけだが、
最後までこの"I"の姿は明示的に示されない。ここが結構いいところだと思う。
解説を書いているのはアヴァン・ポップの巽孝之、さもありなん。
ちりばめられた4~50代の平均的アメリカ人の青春群像、
これはきっと日本のおやぢたちも大いに共感できるものではないだろうか。
ちなみにわが親父はこの時代に沸き起こってきた、
例えばプログレッシブなどに違和感を感じ、
少しづつポップカルチャーから背をそむけていったそうな。
物語は5人姉妹の末っ子セシリアの自殺で始まり、
残りの4人の一斉の自殺で幕を閉じる。
巽孝之は衰退して分解してゆくアメリカ社会にあって、
「預言的な語り口をもった」作品と紹介している。
いかにもこれはポップ・カルチャーと時代意識をつなげて味わうという、
ありがちな紹介だとは思いながらも、それが正しいことには全面的に同意する。
aestheticsのかけらがないところがどうにも気に入りました。

今はガルシア・マルケス読んでます。

マジック・リアリズムという言葉があります。
ありそうもない、起こり得そうもないことを
リアリズムの筆致で淡々と描く、
まぁマルケスのために作られたような言葉なわけだが、
それについての南米側の反応が面白い。
「マジック・レアリズムといったとき、きっと普通の読み手は
『マジック』のニュアンスに重きを置くだろう。
だが、ラテン・アメリカにおいてはむしろ魔術的な現実こそが
現実に他ならないのだ」、みたいなコメントだったような。
あれですね。
柄谷読んだ後にマルケス読むといいですね。
夢の中の現実こそ真にリアリズムを帯びた現実に他ならない。
マルケスの奇妙に手触りのはっきりとした神話世界を読み解くのに、
「意味という病」ほど格好のテキストはないように思います。
[PR]
# by vanitas-vanitatum | 2007-09-04 07:31 |

GRANTA。

GRANTA 71 "Young British Novelists 2003"には20人の作家が選出されている。
もともとトップバッターに据えられているサラ・ウォーターズの短編が読みたかっただけなのだが、このたびデイビット・ミッチェルの名前を見つけて早速読んでみて、これがやはり面白かったわけ。そんなわけでもうちょっとこの短編集と真剣に付き合ってみようと思う。10年に一度あまれるこの"Young British" シリーズに選出されることは、おそらく小説家にとって相当なステータスになるだろうことは想像に難くない。10年前、20年前のラインナップを眺めても、そうそうたる大御所の名前が延々と連なっているのだ。編集者のイアン・ジャックによると、出版社やエージェントから推薦のあった、139人の「40歳未満」の小説家の中から20人の粒よりを選出したとのこと。20人の小説家を選出するのは、これは相当大変だったに違いなく、イントロはひたすらその苦労話が書き連ねられている。一人一人の選出の理由まではかかれてはいないが、やはりサラ・ウォーターズは別格みたいで、「だっておもしろいんだもん!!」とでもいうような理由付けに見える。それはそうと同じような企画を日本でぶち上げてみたらどんな感じになるのだろうか。あるのかもしれないが寡聞にして僕はその存在を知りません。知ってたら教えて。ジャンルを純文学に固定してしまったら相当面白くないことになってしまうに違いない。"Young British"に選出された作家のうち、6割が"Oxbridge"(オックスフォード、ケンブリッジ)出身とのこと。なんていうか正しい意味で学歴社会な感じがする。日本でいうと早慶出身が文学賞総なめ、みたいな。編集者もこの点は、フェアじゃないかもってけっこう意識してて、選考委員のOxbridgeの割合はかつてより半減してるから、後輩がかわいいってわけじゃないのです、ごめんやけどゆるしてちょ、てな感じ。3割弱が、イングランド出身ではない作家、そして、いかにも現代イギリス文壇だなぁと思ったのは、移民二世の作家の割合が25%を占める点。かつての帝国の遺産がこんなところに。日本だったらなかなかそうはいかないかも。「アイヌ的」、「沖縄的」あるいは「在日的」文学が目に見える形で文壇の「今」を代表する、なんて形にはなかなかならないだろう。ポスコロなんて言葉が出来上がってから随分経つとは思うのだけれども。とまれ、"Young American Novelists 2007"が出ていたのを思い出し、発注をかけてみました。僕的には"Young American"といわれたら、パワーズ、エリクソン、ミルハウザー、ダイベックなんていかにも柴田元幸若島正な感じのラインナップが思い浮かびますが、そんな感じではどうもない模様。楽しみにしてみます。
[PR]
# by vanitas-vanitatum | 2007-08-23 07:41 |

January Man。

久々のブログ更新です。
あつくてやる気なくてmixiでだらだらと日記ばかり書いておりました。

どこぞの本屋さんの洋書セールでジャケ買いした、
Grantaの”Best of Young British Novelists 2003”をぼんやりと眺める。
グランタという出版社の編集方針はなかなか面白くて、
何か一つのテーマを決めて、それに沿った小説群をピックアップしてゆく。
日本だとちょっと前に筑摩とか国書刊行会がやっていたような。

"Best of Young British ~"のシリーズはなかなか骨太のようで、
1983年版には、イアン・マキューアン、マーティン・エイミス、ジュリアン・バーンズ、
サルマン・ラシュディ、グラハム・スウィフト、カズオ・イシグロ…
なんて名前がずらっと並ぶ。読んだこともない作家も、
どっかで名前は聞いたことがある人ばっかり。

さて以前はその中にサラ・ウォーターズの名前を見つけたわけなんだが、
今回は改めてデイヴィット・ミッチェルの名前を発見した。
そうそう、ナンバー9ドリームの広島在住だっけ、の作家さんです。

ナンバー9ドリーム読んだ時はあの独特のドライブ感のある訳文からつむぎだされる、
シュルレアリスム絵画のような東京像に結構病み付きになった。
(はい、東京住んでみたいですちょっと。)
都会のパラノイア的な悪夢を呼び覚ます文章ということで、
すぐに思いつくのはトマス・ピンチョンなんて人の文章なわけですが。
January Manを読み終わってこれはピンチョンとは違うなぁ、と改めておもいました。

訳文の独特の感触は、原文のもつドライブ感を結構忠実に再現したものみたいです。
主人公の家族との関わり方、子供同士の関係と、最後に出てくる老婆。
ちょっとディケンズの幻視の系譜に連なる人なんだろうな。
ゴシック的な視点でナンバー9ドリームを再読すると面白いかもしんない。

ちなみにGRANTAのページで無料公開されてましたよ、この小説。
http://www.granta.com/extracts/1959

興味ある人はぜひ。
では、また。
[PR]
# by vanitas-vanitatum | 2007-08-15 12:42 |

消失点の一致。

読書というのは結構時間を食うものです。
2時間、3時間、下手したらもっともっと一つの本とにらめっこ。

好きなタイプの本があります。

本を読みおわったそのときに、物語がほどけて終わってゆく小説。
典型的にはガルシア・マルケスの「百年の孤独」でしょう。
マコンドとブエンディア一族の物語が、あれよあれよという間に
読者の読む「百年の孤独」という一冊の本に折りたたまれてゆく。
もうはじめて読んだときには、ラストシーンの鮮やかさに度肝を抜かれてしまいました。

そんな感じに素敵な読後感の小説を読みました。
スティーブン・ミルハウザーの「フランクリン・ペインの小さな王国」。
白水Uブックの「3つの小さな王国」の中の中篇です。訳者は柴田元幸。

上記のような、一種のカタルシスを感じるような条件には、
ラストにいたるまでの物語が長ったらしいことも
一つの条件にあるのでは、と感じます。
いや、誤解を受けそうです。計量的に長い必要はないかな。
読書をしているときには、時計の針が進んでいる時間と、
読者が主観的に感じる時間がもちろんあるわけなのですが、
たぶんこの主観的な時間が大いに関係ある。

「百年の孤独」は、池澤夏樹がフラクタルといったように、
マコンドをめぐるおおきな物語の中に、
無数の縮小されたサブプロットが詰め込まれています。
(ブエンディア達の孤独を物語る、いずれも同じ構造の物語です。
 ので、フラクタル、でよいのかな。)
その無数のサブプロットを僕達読者はひたすら読み続けるわけです。
もうそれこそ何時間も何時間も。

この意味で「フランクリン・ペインの小さな王国」も近しいものを感じました。
計量的には百年の孤独の数分の一の量だとはおもいますが、
物語の内的時間の圧縮率は決して引けをとりません。
ミルハウザーの特性はディーテールの書き込みでしょう。
その結果生まれてきた小説は、それこそ、
もっと直接的にフラクタルといってやってしまってかまわないかもしれない。
微細な書き込みを連ねて、さて終盤。

ふと、語りが「ほどけてゆく」。
あぁそろそろこの小説も終わりに近いに違いない、と読者は感じます。
この長く感じた読書の時間もそろそろ終わりに近づいてきています。
微細に書き込まれた物語と自分の読書時間を鳥瞰的に眺めたときに、
その二つの消失点が一致していることに気がついて、
これだこれ、うまいなぁ、してやられたなぁ、と大きくため息をつくわけなのです。

幸せ。
[PR]
# by vanitas-vanitatum | 2007-07-31 22:14 |

ヤサシイワタシ。

知り合いのうちでなんとなく手に取った漫画。
「いきなりそれ行くか~」とのこと。

大人買いしました。
読んでみました。
面白かった。けど。

…そこでこうくるか!!をいをい。

確かに「いきなり」「それ」ですわ。はっはっは。
そうそう。その知り合いに教えてもらった、「世界で最も売れてる文芸誌」。
「最小説」。
中国の文芸雑誌です。月間で50万部売れているそうな。
もうその数だけで経済的な意味合い、文化的な意味合いで
強烈な勢力圏を形成しているとおもってよいでしょう。

今日、Current Awarenessという、NDLが運営している
図書館業界誌に、中国のインターネット人口の情報を引用していました。

ざっと1億3700万人だそうです。
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=3853

この人数がいわゆる文化的なリソースにアクセス出来うる潜在的な中国人口とすると、
このうちの50万部という売れ行きは驚異的であるとおもいます。
日本の人口が1億2000万人だったっけ?
それで、もっとも売れてる文芸雑誌ってどんなものなんでしょうか、教えて書店員!!

ともあれ東アジア出版文化圏の10年後を考えると、
あるいは日本は非常にローカルな発信地でしかなくなる可能性は、大いにありえます。
まぁ数百年前のことを考えるとそれもそれで身の丈にあってるといえば確かにそうですね。

ともあれ「書店員だったら最小説の名前ぐらいは覚えておけ」て。
確かにそうです。覚えておきます。
(なんだかおしゃれアニメな感じのイラストで覆われた雑誌でした)。

読書録。

エリクソン「黒い時計の旅」
ベンヤミン「複製技術時代の芸術」
大塚英氏「キャラクター小説の作り方」
阿部和重「グランド・フィナーレ」

複製技術時代の芸術、面白かった。
美学はファシズムをいかに克服するか、
みたいな問題提起を何処かで見たことがあるような気がしますが。

そうそう、小川信治の「アジェ・プロジェクト」の
「アジェ」が写真家だったって始めて知りました。
やはり現代美術を見るためには相応のリテラシーが必要なのですね…
もっともっと努力せな。

そしてトニ・モリソン読んでます。
なんてぇか痛々しいアウラが出てるよ。
[PR]
# by vanitas-vanitatum | 2007-07-23 22:38 |