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by vanitas-vanitatum
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金木犀の香りがする。

うろこ雲が素敵な季節になりました。
金木犀の香りを嗅ぐたびに「あやふやな」気分に陥ります。
「今ここで金木犀の香りをかいでいる自分」の立ち位置が揺らぐというか。

以前すんでいた家の庭には結構大きな金木犀の木が二本植わっていた。
この時期になると漂いだす香りを「キンモクセイ」と認識し始めたのは果たしていつぐらいだっただろうか。
確か幼稚園にも金木犀が植わっていて、何となく「家とおんなじ香りだ」と思った記憶がある。
となると、幼稚園の頃には金木犀の香りは認識していたのでしょうか。
まぁ金木犀の香りなんぞこの時期になるとどこにいても何とはなしに漂ってくるものだが。

夕暮れを思い出してみてください。
「あなたは夕日を見ています」。そんな光景。
夕日があり、オレンジ色に染まる雲があり、建物がある。
あなたがどんな光景を思い浮かべたかはわかりません。
場所はどんなもんだろ。海辺だか、川原だか、一直線に伸びる道路だが。
あるいは部屋の窓から眺めているか。
まぁ大体こんなもんでしょう。
そこにはあなたがいて、あなたが夕日を見ていて、
そんな一連の構築物があなたの心の中に浮かび上がっている。
違ったらごめん、僕的にそんな感じです。

一方、何か匂いを思い浮かべてみてください。
例えばカレー。昨日食べたって?それはよくない、なら納豆。
え、嫌い?仕方ないなぁ、なら…もどって金木犀。
思い浮かべてみてください。
さて、金木犀の香りと聞いて思い出すものは?
トイレの消臭剤とは言わないで。
ふと風に乗って漂ってくるひんやりとした香り。
どうでしょう。
僕が思い出すのは、下宿の部屋の中であったり、
自宅の庭であったり、あるいはもっと漠然とした印象とでもいうべきものです。
「どこかの街角でふと漂ってきた…」的な。

視覚で得た感覚情報は、枠組みが比較的はっきりとしている。
そこには主体があり客体があり、主体と客体が分かれる構造がある。
そして複数の類似の風景から、ひとつの抽象化された風景が立ち上がってくる。
下部構造としての「個々の風景」と、上部構造としての「風景のイメージ」ができるわけ。

比較して嗅覚が絡む情報は、そもそも記憶の形が違うのではと思う。
複数のステージがある香りによって串刺しにされて、
記憶という同一平面状に並列して存在しているとでも言うような。

いや、わけわかんなくてごめんなさい。
金木犀の香りをかぐと、あやふやな気分になる。
そんな感じなんです。
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by vanitas-vanitatum | 2006-10-11 22:49 | よしなしごと
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