とても面白い小説を読みました。
イタロ・カルヴィーノ「木登り男爵」。
イタリアの男爵家の少年が、あるきっかけを境にその後の人生すべてを樹上で過ごす。冒険も、恋も、革命も。
なんとなくクラシカルな印象も受ける、ファンタジーです。
カルヴィーノというと、ほかに読んだことのある本は、1冊だけです。
「見えない都市」。
構造主義や、記号論、メタフィクションがどうだとか、しち面倒くさいことを想起させられずにはいられないほどアレゴリカルで実験的な小説です。
大好きです。
同じ作者とは思えないほど、2作品で語りが変わっているのが印象的でした。
いえ、それでも2作品の底に共通して流れるものは、どうも同じくさいことは想像することができますが。
とりあえず俄然カルヴィーノ旋風が、今僕の中で巻き起こってます。
よむぞ~~~。