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ユダについての三つの解釈。
暇です。
そんな時自分何してたっけ? そっか、本読んでたよな。 そんなわけで久々の読書ネタ。 お題は、ホルヘ・ルイス・ボルヘス。 最もよく知られている翻訳作品は、岩波文庫からでている「伝奇集」。 「バベルの図書館」、「円環の廃墟」、「八岐の園」。 「トレーン、ウクバル、オルビス・テルティウス」、「記憶の人、フネス」… どれもこれも「超」有名な傑作ばかりの、短編集です。 そのなかで、一番のお気に入り。 「ユダについての三つの解釈」。 話の概観としてはごく単純。 「ユダこそが真の神性の発露である。」 なんてことを主張した神学者のお話。 神が受肉して耐えた出来事をゴルゴダの丘に限定するのは不敬である。 神は自ら予測できる最悪の運命を選び取ったのだ。 罪を犯し、堕落し、もって全人類の救済を試みた。 すなわちその試みは、ユダこそがなしたことである。 なんてか、こんな感じの詭弁、大好き。 無論このグノーシス的な詭弁がこの作品の本質ではありません。 最後のネタがないかなかいい感じ。 あかん、何を書くつもりだったか忘れてしまった。 しゃーない、表面的なことをなぞって終わりにしよう。 ボルヘスの作品に常に見られる、テーマがこの作品を支配しています。 対立概念の無効化、一への収斂、永遠性の追求などなど。 (う~わむっちゃ適当) なんてか、思考ゲームがお好きな人にこの人の作品はお勧めです。 読み手の立ち位置をしっかりと揺さぶってくれます。 衝動買い。 カズオ・イシグロ「遠い山並みの光」 イタロ・カルヴィーノ「木登り男爵」 2月16日のミシェル・コルボの公演チケット!! わーいマタイだマタイだ~。
by vanitas-vanitatum
| 2005-02-02 16:22
| 本
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